米国皮膚科医が勧める乾燥肌対策は日本と違う?

乾燥肌は世界共通の悩みです。日本は四季があるので冬が乾燥するイメージではありますが、海外は年中乾燥していたり、地域差が大きかったりもしますよね。今回は米国皮膚科学会が推奨している乾燥肌対策をご紹介します。

ちょっとした対策で乾燥から肌を守る

一年中同じスキンケアをしていても、湿度が下がるとうまくいかなくなることがあります。スキンケアを変えずにいると、空気が乾燥して小じわが目立つように…。そのまま対策をしなければ、乾燥した肌はかゆみを伴い、ひび割れや出血を起こすこともあるので、米国皮膚科学会は次のことをおすすめしています。

お風呂やシャワーで乾燥肌を悪化させない方法

湿度が下がってきたり肌が乾燥してきたと思ったら、次のことを心がけましょう。

・浴室のドアを閉める
・お湯はぬるめにする
・シャワーやお風呂に入る時間は5~10分程度
・無香料で肌にやさしい洗顔料で洗う
・汚れや皮脂を落とすのに十分な量を使用しつつ、多すぎない程度に気を付ける
・タオルでやさしく水分をふき取る
・乾燥したらすぐに保湿する

洗顔後はすぐに保湿剤を塗る

軟膏やクリーム、ローションといった保湿剤には、肌にもともとある水分を閉じ込めるはたらきがあります。この水分を閉じ込めるために、洗顔後数分内に保湿剤を塗ることが大切です。

・シャワーやお風呂から上がった後
・顔や手を洗った後

軟膏やクリームを使用する

軟膏やクリームはローションよりも効果が高く刺激も少なめです。次の成分のうち1つ以上が含まれている軟膏やクリームを探しましょう。

・ホホバオイル
・ジメチコン
・グリセリン
・ヒアルロン酸
・乳酸
・ラノリン
・鉱物油
・ペトロラタム
・シアバター

スキンケア製品は肌にやさしい無香料のものを

デオドラント石鹸などの中には、乾燥肌や敏感肌には刺激が強すぎるものがあります。そのため、米国皮膚科学会は「無香料」と表示された製品を使用することを勧めています。

尚、無香料表示があっても、他の成分の臭いを中和したり隠したりする化学物質が含まれている可能性があります。これらの化学物質は乾燥肌や敏感肌を刺激する可能性があるため、気を付ける必要があるでしょう。

手袋をする

手は乾燥に気づきやすい場所です。そこで手袋を着用することで、乾燥肌の軽減につながります。

・冬に屋外に出るとき
・手をぬらす必要がある作業をするとき
・化学物質、油、その他の物質が手に付着するとき

衣類や洗濯用洗剤は刺激の少ないものを選ぶ

肌が乾燥した状態では、衣類や洗濯用洗剤でさえも刺激になることがあります。これを避けるには次のような注意が必要です。

・ウールなどのざらざらした素材の服の下には、綿やシルクを着るようにしましょう
・洗濯用洗剤は「低刺激性」のものを使いましょう

暖房器具の前でくつろがない

暖炉やヒーターなど暖房器具の前に座っていると、肌が乾燥することがあります。

空気中に水分を増やす

しっかり加湿をしましょう。暖房器具に加湿機能がなければ、別途、加湿器を用意したり水を入れたコップを部屋に置くようにします。

出典:https://www.aad.org/public/everyday-care/skin-care-basics/dry/dermatologists-tips-relieve-dry-skin

対策しても乾燥がひどければ皮膚科の受診を

ここまでご紹介してきましたが、程度の差はあれ、日本もアメリカも基本的に対策は同じです。早めに対策をしておけば、極端に肌の調子を悪くすることなく解決します。それでも改善されない場合は、皮膚科を受診して軟膏やクリームを処方してもらいましょう。乾燥肌は治療が必要な皮膚疾患の兆候の可能性もあります。必要なときに必要なケアをすることで、潤うライフスタイルを送りませんか?

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