早くも学級閉鎖が。風邪のときに抗生剤は飲む?飲まない?


昔から疑問だったこと。

風邪に抗生剤が処方されること。

薬を飲む

抗生剤は、細菌に対して使うもので
ウィルスには効きません。

そして、風邪の8割以上がウィルス性なので
大半の風邪には抗生剤は効かないのです。

だから、診察時に

「風邪ですね」

と言われた場合、ウィルス性だろうと判断されています。

細菌性を疑うなら
しっかり検査をして、細菌感染が見つかったら。。
と、言いたいところですが
検査結果が出るまでに時間がかかるため

ただのウィルス性ならとっくの昔に回復しているでしょうし
細菌性なら、症状が悪化しているかもしれません。

だから、抗生剤を出してしまおう

そういう流れになるのです。
(細菌とウィルスでは、
症状の特徴が少し違うので、ある程度推測可能)

あとは、2次感染予防のためと言われます。

子どもの風邪で出されるときは
これを理由に言われることが多いかもしれません。

ウィルスと戦った後に細菌がやってきて
細菌と戦う力が残っていなくてこじらせ肺炎に。。

だから、2次感染予防をしよう

そんなところでしょうか?

2次感染するとは限らないし
本当に予防になっているのかもわかりません。

以前、こんな研究発表がニュースで流れました。

2歳以下の抗生剤使用で
喘息やアトピーなどのアレルギー疾患のリスクが上昇

ワクチンとアレルギー疾患の関係性も聞きますが
抗生剤の方が、現実的ですよね。

結局、予防投与することによって
腸内環境が悪くなっているのでしょう。

腸内環境とアレルギーの関係は
よく聞くようになりましたしね。

血液検査

風邪に抗生剤を出さなければ、病院にお金が入る

嫌な書き方をしましたが。。

世界的に、抗生剤の使い過ぎが問題となっておりまして。
やっと、厚生労働省も動きました。

2018年4月より、
ただの風邪であれば、患者に抗生剤不要の説明をして
抗生剤を処方しなければ、病院に診療報酬が入ります。

当たり前のことではありますが
そこまでしないと、風邪に抗生剤を出し続ける
そういうことなのでしょう。

もちろん、細菌感染なら抗生剤は必要です。

細菌が出す毒素で死んでしまうこともあります。

だから、抗生剤を使いすぎて
抗生剤が効かない耐性菌が増えることを防ぎたいのです。

必要な時に、きちんと薬が効果を発揮する。

そのためには、薬に頼りすぎないことも大切です。

薬を過信せず
自然療法を過信せず
自己治癒力を過信せず

必要な時に、必要なものを選択できる力をつけたいですね。

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