ドイツで子育て中のママに、ドイツの医療事情について教えてもらいました!今回はインタビューではなくアンケート形式で回答いただいたものを元に作成しています。
ドイツの医療保険について
日本のような公的な医療(健康)保険はありますが、民間の医療保険もどちらも選択できます。
日本の医療保険との違いは?
私たちは、アメリカのプライベート保険に加入しています。 ドイツの市民権がないので、ドイツの国民健康保険的なものには加入できません。
友人によると、ドイツの国民健康保険的なものと私たちのようなプライベートの保険では、待遇が違うそうです。 いろいろ種類があるようで、病院を受診したくても1ヶ月待ちなどはザラですが、プライベートの方が予約は比較的とりやすいみたいです。 また、以前入院した際は、プライベート保険加入者はWi-Fi無料、国民健康保険的なものに加入されている方は有料でした。
普段のセルフケアはどうしてる?
体調不良の程度にもよりますが、風邪程度ではすぐには病院へ行かず、ハーブティーを飲んだり薬局で薬を買ったりします。 薬局で気軽にホメオパシーのレメディも買えますし、薬剤師さんが相談にものってくれます。
セルフケアで使っているのは、レメディ、ハーブティー、サプリメント、アロマが中心です。
ドイツと日本の病院の違いはある?
何かあれば、まずホームドクターを受診します。子どもの小児科のホームドクターも決めます。 なかなか新規でとってもらえず、いろいろ探しました。
ホームドクターが判断して専門医に受診するか決めるそうです。 私は風邪症状と腹部の症状があったとき、一度だけホームドクターに受診しました(ドイツ歴5年で初めて) 。小児科でも成人のホームドクターでも、ドクターオフィスに看護師らしき方はあまりみません(自分が看護師なので看護師目線です) 。
一時期、ホメオパシーのドクターにかかっていた時がありました。 保険ではカバーされず、高額請求されていました。 先生と合わなくてケンカ別れしました。
入院について
1年半程前、ドイツの病院で手術しました。出血が多かったので、通常より1日多く3泊4日くらいです。手術が長引くと、後の手術がキャンセルされる事があります。実際、私の同室者も手術当日の入院でしたが「今日は手術出来ない」と帰されていました。
看護師も日本とは立場・役割が違い、日本でいうところの看護助手的な感じな気がします。バイタル測定と定時の観察、点滴の時しか来ません。 オペ室への移動は専門の男性(素人)、配膳も専門の方、採血は医学生、診療の介助は医者のアシスタント?でした。
誰も気にもかけてくれない様子なので、自分の事は自分でしないといけません。 待っていても誰も何もしてくれません。 食事もとても美味しくなく、私たち日本人はドイツの病院食を囚人食と言っています。 ドイツはあまり食事に重きを置いていません。だから「病院食も治療の一部」という日本の食事はすごいと思います。 不味さのレベルが違います。 手術の翌日、1回目の食事にコーヒーがついてきました。 友人は日帰り手術で、麻酔から早く覚めるようにとエスプレッソを出されたそうです。
日本の薬局との違いは?
薬以外に、ホメオパシーのレメディやハーブティーが買えることですね。
日常生活の違いはある?
日本で子育てをした事がないので、実際の違いはよくわかりません。
日本では見られない幼稚園の風景
以前、息子が幼稚園に通っていて面白かったのは、先生はマニュキアをしていたり、タトゥーが入ってたり、かなり際どい洋服でもオッケー。登園時間に先生も通勤していて、園の門に入る前の所で最後の一服(タバコ)をしたりも普通でした。 日本だと無いなあと驚きましたね。
あと、パパの育児への参加度ですね。 パパもお迎えとか保護者会とか出ているし、きちんと一対一で、一個人として話せます。
ドイツの小学校はどう?
息子は小学3年生です(2023年)。1クラスは多くても25人までで、先生はあくまでお勉強を教える人という感じがします。生活指導とか、そういうのはあまりなさそうですね。
テストの後は「必ず親に見せた」という親のサインが必要だったり、宿題を多く忘れたりすると連絡帳に書かれます。それも親のサインが必要で、親が見てなかったという事はありません。
ドイツは見た目に無頓着?
美容面では、ドイツの方はみんなあまりオシャレにも気をつかわないし、お化粧もみんなほとんどしていないので、楽です。 髪の毛もボサボサ。無造作ヘア、、、
あまり聞かないドイツの食事事情はどう?
ドイツは食事が質素ですね。朝、夕飯はコールドミールといって火を使わないもの(パン、ハム、チーズ、サラダとか)、昼のみ温かいもの、というのが伝統的です。 すっごく楽そうです!
後片付けが楽で時間を有効に使えるし、メニューも考えなくていいのでとても合理的です。 私はできませんが。
ヨーロッパの水質が影響するお風呂事情
お風呂(シャワー)も毎日入りません。硬水なので、あまりシャワーを頻回にすると肌が荒れるし、エコじゃないという考えです。実際、それを忘れて息子を毎日シャワーに入れていたら、肌が乾燥して大変な事になりました。